2011年6月1日水曜日

10W DC Amp

頭のなかで、回路図を考えているのと、実際に
紙に起こしてみるのとでは雲泥の差です。

紙に書き始めたとたん、色々と悩むのですが、
今回製作する10Wアンプは、初段をどうしよ
うか悩みました。

人間、低い方へ流れがちですが、私も同様です。

振幅増幅はオペアンプに任せよう。。

しかし、これはアンプ内の省スペース化と、何も
考えずとも優秀な特性を得られるので、最良か
とも思えます。

そんなこんなで、資料を引っ張り出して計算して
いたら、完全に定本のデッドコピー(使用トランジ
スタや、各種定数は違うが)になりました。

カップリングを入れるかも、悩みどころですが、
今回は完全なDCとしました。

しかし、受け入れる機器の素性や、他の機器への
影響を考えると、万が一のDC漏れやDC増幅に
対しての対策は必要かとは思います。

よって、メインシステムの場合は、コストは増し
ますが、フィルムコンデンサで最小限のカップリング
は挿入します。

もちろん、カップリングの周辺抵抗とでハイパス
フィルタを構成しますから、容量の決定は慎重かつ
余裕をもたせます。



さて、これが今回のアンプの増幅部です。

とてもコンパクトに仕上がっていると思います。

バイアス関係と、出力はヒートシンクでサンドイ
ッチして、熱結合してあります。

若松通商でこのヒートシンクを見つけたときは、
雷に打たれた様に、この方法をひらめきました。

一つ200円台だったと思いますので、結構安価に
ヒートシンクを手に入れたと思います。

NFB用のコンデンサはニッセイのフィルム、電源
関係は一般的な電解(といっても低FSR)です。

基盤裏の配線は錫メッキ線で、Point to Point配線
してあります。

電源電圧は±17V(34V)で、ファイナルで2A程度
を予定しているので、それらが仕様的にクリアされて
いるトランジスタを選定します。
全て一般的な汎用品を用いてます。

ただし、抵抗はタクマン電子製(Ley)を用いてます。
今まで使ってきた抵抗で、コストパフォーマンスと
音質を総合的に見ると、これを越えるものはない
ように感じます。

つづく

0 件のコメント:

コメントを投稿