2015年4月13日月曜日

パラダイムの魔力

ジョエル・バーカーの「パラダイムの魔力」を読みました。
パラダイムシフトという言葉が、以前に流行語となり、報道番組のコメンテーター
などがやたらと用いていたので、耳に残っている方も多いかと思います。
イノベーションが最近の流行語のようですが、モノに起こるのか、コトにおこるか
の違いだけで、この二つは同意語のような関係性です。
これだけ長い間、変化・変革の意味合いを持つ言葉が叫ばれているのには、何か
理由がありそうです。
分かりやすい構造としては、「アップル vs 日本の電子機器メーカー」や、「航空
会社 vs LCC」などがあり、既存の枠組みをぶっ壊して新規に参入してくるアウト
サイダー達の成功がこれらの言葉を輝かせているような気がします。

日本にも、「視点を変えて見てみろ」などの言葉があり、パラダイムと同義の考え
かたはありました。トヨタ生産方式の生みの親、大野氏も同様の考え方の持ち主
でした。

さて、この「パラダイム」、とても重要な概念です。
私ごとで恐縮ですが、このパラダイムをぶっ壊すことで、人生の幅が広がります。
オーディオ製作の趣味は、このパラダイムを乗り越えたもので、最近は手芸へと
広がりを見せております。

バーカーは、見えないものを見えるようにしてくると表現しており、パラダイムの
変化はいつでも、どこでも起こりうるのです。

最近のパラダイムの変化を一つ紹介します。

家族旅行でLCCを活用すべく、成田空港へのアクセスは電車を考えておりました。
当然ながら空港直結の駐車場は高く、また外部の安い駐車場は早朝には営業して
いないことから、最も安く上がるアクセス方法は電車です。(疑問の余地はあり
ません。)
因みに、空港直結の駐車場は2日間の駐車で4,200円ほどかかります。高い!!

しかし、私の利用する北総線は、片道950円かかり、夫婦の往復にて3,800円-も
かかります。
ちょっとしたことでパラダイムの変化が訪れます。
子供を連れて、早朝の電車を乗り継ぐことを考えれば、自動車で乗り付けること
のメリットは計り知れず、金額も決して高くないのです。

北総線という相対比較が出現したことで、直結駐車場が高いと感じるパラダイム
は崩れ去りました。

見方を変えること、それが解決する高次の問題、次のパラダイムの出現など、
バーカーの著作は刺激で満載でした。良書です。

0 件のコメント:

コメントを投稿