2011年10月29日土曜日

DJ ミキサーのパネル製作

久しぶりのブログ更新だが、さぼっていたわけではない。
というか、さぼっていたわけだが。。

DJミキサーの自作は数有れど、パネルをしっかりと作り込んだ
ものは一度も見たことがない。

「UREI 自作」とか、「UREI クローン」等で調べると、自作例
がザクザクと掘れるわけだが、私はいつも消化不良だった。

そこで、前作はプリントゴッコをつかってパネルを作成した意欲作
だったが、残念なことに失敗に終わっている。
<http://amba.to/rUe7Dg>

さて、本作は真面目に考え、ある結論に至った。
それは、「他人の力をかりる」である。

では、他力本願は文中で説明するとして、パネル製作を説明しよう。

奥澤オリジナルのラックケースはブラックを選んだ。
ミキサーのフェイスプレートとしては、黒が無難だと踏んだからだ。

ハンドドリルでボリュームやスイッチ類の穴を開ける。
今回の一番の失敗は、ボール盤を用いずに、ハンドドリルで穴を開けた
ことだろう。




例えポンチで精確に穴位置を決めたとしても、手持ちでは精確に穴は開かない。
後にかなり落ち込むこととなる。

切削油や手垢を、ブレーキパーツクリーナーで落とす。




その後、念には念を入れ、中性洗剤と下ろしたてのスポンジ(今回はウエス)
でゴシゴシと洗う。



切削油が残っている箇所は、水のはじきかたで判断できる。
もし、怪しい所があれば、多めの中性洗剤で何度も洗うか、パーツクリーナー
からやり直す。



ざっと、水分を拭き取り、乾かす。
当然ながら、この先はパネルに手垢がつかないように意識すること。


あと、なぜこれほど入念な脱脂を行うかというと、この後に説明するが、
パネルに印刷ペイントを転写するからである。

さて、これが今回のパネルデザインである。
必要かつ、最小限かつ、使いやすくを目指した!?



ここで、他力本願登場である。



パネルはインスタントレタリングを用いることとした。

インレタと言っても、サンハヤトのインレタではなく、クロマテックと言う
特注品だ。

今回はエイドクラフトさんに依頼した。
クロマテックを製作してくれるお店は結構あるが、この店はイラストレータデータ
以外に、PDFや出力原稿からも製作してくれる。
<http://www.aidcraft.co.jp/>

私はイラストレータは所有していないので、PDFの入校は便利であった。

製作に用いたPCソフトは所謂CADというもので、正確な数値入力と出力が売り物
だ。
しかし、価格が高額で、ホビーには向かないものが多い。

WINならJW CADというフリーソフトがあり、MACならドラフティングキャド
(6000円程度)があるが、どちらもPDF出力があるかは判らない。

PDF出力がある場合、フォントはアウトライン化することが必要。

細かく切って、位置決めをする。



あとは、転写なので、ボールペンの後ろ等でこすれば転写される。


オーッ!

オーッ!!!

オーッ!!!!!

気分を盛り上げるために、色々とツマミを乗せてみる。
なかなか良い眺めだな。

ただし、出力したインレタの穴位置と、事前に開けた穴の位置がずれている。。
これでは、ツマミをつけた時に、目盛りとツマミがズレてしまう。。。
無理してでもボール盤を探して、穴あけをすべきだった。後悔。。

2011年10月8日土曜日

笠ヶ岳登山 二日目

はたと、目が覚め、窓の外の星空に誘われて外へでる。

天目茶碗の様な星空だったが、残念ながらメガネの私はかすんで良く見えない。寝起きなのか、メガネが汚れていたからかはわからないが、山の楽しみがかき消された。。

GRの設定でシャッタースピードを120sにして撮った写真。
寝ぼけてたのか、感度を高めることはせずに試行錯誤したので、結構星が流れてしまっている。




地上でなら、出来るだけ増感して撮影なんて瞬時に出るのに、何故かあの時はシャッタースピードで色々やってしまった。。

日の出は5:35分。
5:00からの朝食を取らずに山小屋を出て行く人が結構いる。夏ではないので、日も出ておらず、そして何より寒い。

そう、外気温は「マイナス4度」。


ご来光は頂上でと思うのもわからなくはないが、小屋からだって良く見える。

足下が明るくなってから我々も出発することにした。

キレットから朝日が昇る。
この瞬間はただ、美しい。


槍や穂高からもこの太陽を見ている人が沢山いるのかと思うと、思わず手を振りたくなるが、どうせ見えないだろう。(あたりまえか、太陽の方を見ているのだから。)

下山はクリヤ谷経由だ。
笠が岳山頂から、ガレ場を下る。


さすがマイナールートだけあって、ほとんど人と会わない。
自然を独り占め出来る気持ちのよいコースだ。

クリヤ谷コースから見る笠が岳は、笠新道からの姿とは全く似ていない。
ゴツゴツとした岩肌が目立つ山姿は、北アルプスの山そのものだ。


気持ちのよい稜線を時間を忘れて歩くと、特徴的な岩塊が見えてくる。雷鳥岩だ。


しかし、ここで地図はおろか、事前情報収集をしてこなかったことに大きく後悔する。
クリヤ谷のランドマークには表示板等は一切無く、どこまで何時間で歩いたかが、読めないのである。

こんなときは、地図とコンパスの出番だ。

周辺地形と照らし合わし、自分のいる場所と地図上の場所の相似点を探す。

クリヤ谷の水場は、沢の始まりの様な場所で、結構ダイナミックなのだが、眼下左側に、コブの様な山が見えるが、地図でも小さなピークが二つほど読める。


話は戻るが、雷鳥岩を越えると笹薮が出現し、足下が見えなくなるほどだ。
こんなときは足下に注意して歩くと同時に、熊よけの鈴は忘れないようにしよう。

水場の音が聞こえ始めたら、クリヤ谷の特徴である沢筋に沿っての下山だ。

歩いてみて良くわかるのだが、ちょっとでも雨が降ればこのコースは危険きわまりない。
天候が思わしくない時や、雨のときは迷わずクリヤ谷コースは止めにするべきだろう。


飛び石や、時には沢に足を突っ込み、何度も沢を横切る。


超高周波(ハイパーソニック)を聞きながらの昼食。


なだらかな腐葉土の坂道が多くなってくると、目的地はすぐそこだ。

槍見温泉の建物の脇で登山道は終わり、舗装路となる。

必ず下山届けは出そう。



登山口直ぐ近くの新穂高の湯で汗を流し、バスを待った。
http://www.hikyou.jp/gifu/sinhodaka/sinhodaka/sinhodaka.html

登り、下りともコースタイムを1時間ほど短縮したが、下山して2日たったが、激烈な筋肉痛は治らない。。

2011年10月4日火曜日

笠ヶ岳登山 一日目

久しぶりの山行である。
久しぶりと言ったが、正確には1年ぶりだ。

数年前より私の山行きに同行してくれる、気のおけない友人との2人旅だが、今年は行程管理や各種手配を全て友人にまかせた。

なにもすることが無いというのは、こんなにも楽なことなのか!と日々その恩恵に甘え、地図すら見ない体たらくだ。

2人のスケジュールを調整すると、9,10月中は休みを取ることが無理そうなので、土日の連休をフル活用した登山となる。

場所は北アルプスの名峰にして、古くは播隆上人や円空が登ったとされる笠ガ岳に決定。

新穂高温泉~笠新道~笠ガ岳頂上~クリヤ谷~中尾高原口バス停の行程となる。

登り口の標高は約1500mで、標高差1300mを、登り7時間、下り8時間のコースタイムだ。

日程は2011年10月1~2日の山小屋一泊コース。

毎日新聞社の登山パックで、秋葉原発~新穂高温泉(往復)笠が岳山荘2食付きで、¥21,500- が総額となる。

事前に当日は寒気が流れ込むとの情報を得ていたので、フリースとダウン、グローブ、耳当てを用意した。

水は笠新道登山口で潤沢なわき水を調達出来る。煮炊きを含め、2リットルを用意したが、奇麗に山小屋手前で無くなった。寒い時期だが、水は多めに用意したい。


行きのバスは秋葉原を出発し、毎日新聞社にて受付をして、再度出発する。
途中「諏訪湖サービスエリア」で時間調整(3時間も!!)をし、午前3時過ぎに出発する。
これは、途中 上高地による為、午前5時にゲート開放されることを見越しての調整である。
ただし、上高地の後に下車する新穂高組には、何の恩恵もないことは言うまでもない。

6時少し過ぎに、新穂高口に到着した。

天気予報は正確に当たり、冷たい雨が降っている。

雨具の用意をして、ウォーミングアップとばかりに、早足で笠新道登山口を目指す。




地図で見る限り、上高地のバス停から明神池までの歩き程度かと予想していたが、こちらは若干の登りがある。

歩き始めて10分もかからないうちに、ゴアテックスの湿度コントロールは飽和して、身体は汗で蒸れ始めた。


40分程度で笠新道登山口に到着した。

千葉の水道水を捨て、ここで北アルプスの天然水を調達する。

さて、目の前はいきなりの急登である。

ボチボチ行こう。


地図では、急登をジグザクに4時間程度登るのだが、この登りは展望もなく、全く癒しがない。

友人と2人だが、終始無言の禅的登山がつづく。

杉や雑木に、ナナカマドが混じり始めてくると、山に来たと感じるが、紅葉にはまだ早い時期ながら、ナナカマドの実は赤く色づき、湿り気のある空気と相まって、久しぶりに気持ちのよい時間を過ごしている。


うっすらと日が射してきて、杓子平との中間地点では天候は回復し、コントラストの強く出る様な日差しに包まれる。

途中いくつか槍・穂高の展望ポイントがあったが、どれもガスで展望は望めなかった。

植生がハイマツのような高山植物になり始めると、杓子平はもうすぐだ。こころなしか、冷たい風を首筋に感じ始める。

突然樹林帯が切れ、目の前に雄大なカールが出現する。
杓子平に到達したようだ。


ここで、昼食とする。

昼食は定番の炊き込みおこわのアルファ化米と、あたたかいスープだ。
夏だろうが、冬だろうが、山での食事は温かいものが美味しい。





杓子平から2時間程度登りきると、抜戸の分岐に出る。
ここまではガレた岩場を登り、高度を稼ぐのだが、樹林帯の登りと変わらず、こちらも結構な登りである。

ガレ岩とハイマツ、そしてそこかしこに群生する高山植物は、心地よい秋の風にゆれていた。

抜戸の分岐からは、登山ファンへのプレゼントとばかりに、気持ちのよい1時間程度の尾根筋の縦走だ。


新穂高の谷から巻き上がる低層雲も切れ、今は槍・穂高が気持ちよく見える。

体温調節が難しい季節だが、笠が岳山荘が見える頃には、半袖では寒くていられない。身体の熱交換のバランスが逆転したようだ。


山荘が眼前にはっきりと見えたら、癒しの時間は終了だ。山荘まで、10~15分程度のキツい急登がある。

一歩ずつ歩みを進め、山荘へ到着。

温度計を見ると、2度と表示。そりゃ寒いわけだ。


夕食は5時からと告げられ、何もすることが無いので、小屋の周りをウロウロする。







いやに人が多いなと思ったが、後で聞くと団体が2組も来ているとのこと。

3回入れかいの夕食(真夏の最盛期並の回転率)が終わる頃には、布団のなかでいつの間にか眠りについていた。