2013年12月14日土曜日

武田や菊光、鋼の包丁はスバラシイ

武田 VS 菊光

以前、武田の包丁についてレポートしましたが、とある
ことから、菊光の包丁を手に入れましたので、この2つ
を比べてみたいと思います。
(おせっかいですが...)

検証項目は
1.コスト
2.機能
3.作りの良さ
の三つから、総合的なコストパフォーマンスを導き出して
みたいと思います。




菊光 三徳包丁

武田 文化包丁


1.コスト
「安物買いの銭失い」という格言が有るように、コストと
パフォーマンスは比例する傾向にありますが、良い仕事、
良い製品には、それぞれのコストに見合う機能を有しており、
場合によっては「掘り出し物」に出会うことも多々あります。

とは言え、コストは製品購入の動機に直結し、使う前にクオ
リティを予測する為に重要な指標となります。

武田刃物 文化包丁
¥18,900- 評価2

菊光刃物 三徳包丁
¥7,875- 評価5

両方とも鋼材を挟み込み鍛造した製品ですが、プレス品並み
の価格を実現した菊光三徳包丁の評価は高いです。

2.機能
包丁において「機能」とは、「切れる」ことで、次いで「使
い勝手」と言えるでしょう。

武田刃物は、日立金属の最高級刃物鋼である「青紙スーパー」
を用いており、切れ味は当然ですが、長切れが素晴らしい。

菊光刃物はヤスキ鋼(日立金属の刃物鋼の総称)を用いている
とのことですが、青紙でないことは間違い無いかと思います。
(ほんの少し、刃こぼれしました。)
切れ味は申し分無いのですが、やや切れなくなるまでが早い
ような気がします。とは言え、実用上は全く問題ありません。

使い勝手は、武田が文化包丁ということで、やや歩があるかと
おもいますが、両方とも薄身で使いやすく、甲乙つけがたい。

武田刃物 評価5

菊光刃物 評価3.5


3.作りの良さ
作りの良さは、両方とも工夫が凝らされており、甲乙つけがたい
です。

菊光刃物の三徳包丁の地金はステンレスで、鋼をステンレスで
巻き込んだ構造となっております。
その為、包丁に付き物である「錆」を最小限に抑えることが可能
となります。

武田刃物は、中子がステンレスで出来ており、柄の中の腐りを
防止する対策がなされております。
鋼と地金が鉄なので、錆にはやや弱いかと思いますが、使っていて
錆びてきません。
柄の付け根は樹脂充填されており、紫檀柄も高級です。
作りの良さ、工芸品的美しさとしては、武田に歩があります。
菊光はコスト重視の為か、若干の粗さが目立ち、中子や柄の劣化は
長期的に見ると不利かと思います。
(作りの良さと言う点では、料亭の板前が使う刺身包丁を5とすると
、として)

武田刃物 評価4

菊光刃物 評価3


【総合評価・コストパフォーマンス】

武田刃物 評価3.66

菊光刃物 評価3.83


僅差で菊光となりましたが、やはりコストの5が大きく効いている
ようです。

武田信者としては、悔しい結果となりました。
やはり、日常使いにおいて、地金がステンレスというのは大きいかと思います。

両方に共通することは、鋼なので研ぎやすく、素人研ぎでも刃がすぐに付くこと
です。
オールステンレス包丁を卒業するなら、次は鋼材の包丁を勧めたいです。

2014/1/22追記
通常使用で、菊光の包丁は刃こぼれが出ました。武田は何ともありません。
ん〜、点数見直さないとな…

2014/5/21追記
ついてから数日の餅(包丁で十分切れる)を切ったら、菊光に大きな刃こぼれが...
作りの良さを2に変更します。
武田刃物 評価3.66
菊光刃物 評価3.50

2014/7/28追記
通常の使用で、菊光はぼろぼろになってしまいました...
上記評価はあくまでも新品購入での評価としてください。
安物買いのなんとかだったかな〜........

2013年10月24日木曜日

3端子レギュレータなんて簡単だ!!ウソ

ブログ更新が止まってしまったのは、Mos-Fetアンプの泥沼に
はまっていたからです。

本アンプは、窪田式を原型として作ったのですが、いやはや大変です。

原機はイーターのスイッチング電源を用いているのですが、私は従来型
のアナログ(裸電源)電源を使ってチャレンジしました。

窪田氏のHPでも、裸電源はノイズ的に不利と記載されておりましたが、
結果はその通りで、ハムを取りきるのに苦労しております。

そこで、ドライバとファイナルの電源を分け、ファイナルは裸電源、
ドライバは定電圧としました。

これが泥沼の原因になるとは...

電源を分け、レギュレータと裸電源を同居させると、位相変化にて
発振が出ることは想定しておりました。

ディスクリートで組んだ電源はどうも安定しない。
安易だけど3端子で組んだのですが、負荷に接続すると電源が発振しやがる!!

オペアンプの電源を組んだ時はこんなことに見舞われなかったのに、窪田式
恐るべし(手強い!!)なんて思っておりました。

いやはや、気がついたのは時間がだいぶ経ってから。。

3端子レギュレータの仕様書を良く読むと、メーカーによって、発振防止の
コンデンサがセラミックだったり、タンタルだったり、はたまた電解だった
り、まちまちです。

秋葉で「おっ、あったあった!」なんて買った317と337はそれぞれの
メーカーが異なり、それぞれの仕様書で記載が違う。。。

とほほ、仕様書の通り、タンタルを買ってきて搭載したら、ビッタっと安定
した直流が出る始末。。。

教訓、人の言うことは真摯に聞く。

つづく

2013年9月19日木曜日

Mos-Fetアンプのこと

ずいぶんと、アンプのことを放っておいたのではなく、ちょくちょくやっておりました。

発振に悩まさせられ、やっと解決しましたので、音出しも近いですね。

発振ですが、お恥ずかしい、3端子レギュレータが原因でした。

オペアンプで色々やってた時は、発振なんて縁遠いい存在でしたが、今回は本当に悩まさせられました。

はっきり言えるのは、思い込みって怖い‼︎ってことです。

レギュレータICなんぞ簡単に使いこなせると言う思い込み…

基本に帰ることの大切さを学びました。


2013年8月10日土曜日

武田のナイフ

武田の刃物に出会って、何故か取り憑かれたように刃物の
魅かれる状態。。

買ってしまった。
しかもブレードのみ。

ブレード長110mmでお値段は1万円以下。
お値打ちです。

武田の刃物は説明しませんが、青紙鋼を使った名品です。
他の人のブログで調べて下さい。


紙にスケッチを描いて、ハンドル形状を選考します。
もちろんスケッチはそのまま1:1の図面になります。


製作過程は一気に飛んでしまいました。
ヒルトの製作は一切画像はありません。
ニッケルシルバーのブランク材からコツコツと製作します。

次いで、荒く切り出したハンドル材を接着剤で接着します。
ハンドル材はココロボを選びました。


片面の接着後、ファスナーボルト用の穴を開けます。
そして、もう片面を接着します。

ここからが精神鍛錬の時間です。
木工用ヤスリで、コツコツとヒルト断面と同じ形状になるように
ハンドルを削り込んでいきます。

ファスナーボルトも同時に削りますが、材質が異なるので、削れ方も
差があります。
この時、学びました。本や文章からは伝わりませんね。


仕上げのヤスリ掛けが終わったら、塗装を行います。
一般的には、亜麻仁油などでオイル仕上げを行いますが、ワックス
仕上げに挑戦してみました。

使ったワックスは、おなじみのオスモの反艶タイプです。

塗布して10時間ほど待ち、乾拭きを行います。

ついで、ペーパーで水研ぎを行い、軽く再塗装します。
今度は直ぐに拭き取り、念入りに乾拭きします。


仕上げは、ヒルトとファスナーボルトをバフ掛けして終了です。

さて、シースも作らないと。。

2013年7月12日金曜日

武田の刃物

武田の包丁



久しぶりに、一目惚れして購入したものが、この包丁。

東武の職人展を何気なく散策していたら、武田刃物の実演販売コーナー
に引きつけられてしまった。

黒い鉄肌の無骨な刃物がいくつも並べられており、しかも結構なお値段。

和包丁といえば、日本刀のように銀色に輝き、峰の厚みがあるものが良い
(←素人のイメージですよw)と思っているので、違和感アリアリ。

お店の人に特徴を聞くと、考え尽くされた機能と性能にやられました。

材質
日立金属が開発した青紙鋼を挟み込み、更に鍛造(打ち刃物)しています。
青紙鋼の切れ味は、聞いてはいましたが、高価なことと、職人が扱いずらいこと
から、一般流通している打ち刃物ではあまり聞かない。

腐食対策
一般的に、和包丁は柄の内部が腐る傾向にあるのですが、中子をステンレス
で製作し、なおかつ樹脂充填して水分の侵入を防いでいます。
樹脂は、マチの根本まで塗込んでいる気の使いよう。
また、異種金属の継ぎは難しく、いやな作業だなと思うのですが、これを
しっかりとやっているところに好感度大です。


紫檀を使った、握りやすい形状。細身で、とても使いやすい。

形状
文化包丁を買ったのですが、とにかく峰幅が薄いのが良い。
根菜類を切る時には、どんなに良く切れる包丁でも、峰幅があると抵抗になる
のですが、この包丁はカボチャなどに強力な威力を発揮します。
嫁は切れすぎて怖いと言っていますが、カボチャの切断、皮むきにはこの包丁
を使います。

デメリット
一般的な包丁に比べ、刃付け角度がかなり鋭角です。だから切れるのですが...
切れすぎて、プラスチックのまな板だと、刃がプラスチックにめり込んでいきます。
安物ですが、木のまな板を購入しました。
また、青紙スーパーは堅い材質なので、落としたりすると、一般的な包丁よりも
刃が欠ける可能性は高いです。

以上、お金をもらっていないステマでした。。






2013年6月10日月曜日

和が愛しのSONY SS-G5逝く

さてと、アンプも完成に近づいたし、久しぶりにスピーカーを
引っぱりだしてと...

んんっ?片方のウーハーが鳴ってません。

ボイスコイルの断線を疑いましたが、テスターにはスピーカーインピーダンス
に近い値がでるし、ネットワークも問題ないようです。



とりあえず、せっかくだし点検してみよう!なんてのんきなことを考えておりました。
この時は、その後に災難が訪れよう等と知る由もなかった。。



ほうほう、やはり大きな値は電解ですね。
こんなの見ると、電解の交換したくなる。。ダメダメ、今日はそれが目的
じゃないから。と自分に言い聞かせる。


点検しても異常が見つからないので、再度ウーハーの導通テストをするも、
やはり異常値は出ません。
ふと、コーンをさわり押し込んでみると、テスターの値が乱高下しだします。
あちゃー、やっぱりなんかあるな〜。
断線と安易な考えのもと、分解作業に入ります。


シンナーは、石油系とラッカー系を用意します。


センタードームの黒い接着剤はラッカー系を垂らし、柔らかくなった所を
ピンセットでボロボロと崩していきます。
エッジにはゴムのカバーがしてありますので、灯油系を垂らし、ゆっくりと
はがします。


ゴムのカバーが剥がれたら、エッジも灯油系で剥がしていきます。
浸透させて柔らかくなった所で優しく剥がしていきます。
ボイスコイル部はエポキシ系接着剤だったので、接着剤の淵をカッターで
切っていきます。


サスペンションはG17系で接着されていたので、ラッカー系で剥がします。


アッアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
断線なんて考えていた自分が馬鹿でした。
燃えているじゃないですか。。。。。。。。。。。。。
しゅーりょーう!!ご臨終です。
まあ、時間が出来たらボビンから作り直すってことで。。またの楽しみが出来た
と自分に言い聞かせる。


よし、秘蔵のFOSTEX FW305を装着してやるぞ。
なんだか俄然やる気が出てきます。


ん〜、早速暗礁に乗り上げたようです。
FWの口径が若干小さく、スキマが開いてしまいます。


考えるな、感じろ。
時として、考えることが壁になることもある。


ホームセンターで12mmの合板を買って来て、画鋲と凧糸で下書きします。
この方法でも結構奇麗な円がかけるもんです。


いきなり出来上がってますが、ホームセンターでジグソーを借り、曲線用の
鋸歯でマウントアダプターを作ります。
この時、下書きで書いた線を奇麗になぞらないと、何かとやっかいです。
積層合板は固く、サンドペーパーで修正するにも骨が折れました。
修正が無いように、じっくりカットすることが重要だと感じます。


水性のつや消しブラックで色を塗り、G5に取り付けます。


装着!!
カッコイイ、さぁ音はどうなんだ!!!

つづく

2013年5月19日日曜日

忘れられない車

ふとした時に思い出す、青春の車がある。

実は、前職はメカニック、しかも特殊な車を扱うことの多い環境におりました。

でも、思い出すたびに胸がキュンキュンする車は、至って普通なのです。

ホンダ アクティトラック、なんて素敵な車なんだろう。


農家への台車や、バンパーなどの長物運搬に大活躍の車だったが、イマイチ台車としての
出番が少ないものだから、マイカーを所有してない時期は、こいつを良く借りました。

結婚前の嫁とも、こいつでデートに行ったものです。(笑)

まだ、キャブ(PGMキャブ)の車も多くあり、冬の時期眠っていた農家のアクティは、
大抵春にグズって工場入りするのでした。

ケイヒンのキャブは、CB750のキャブと共通部品が多く、というかほぼそのまんまで、
バイク部品として欠品の部品を、こいつの部品で代用するなんてことしてたっけ。。

よく借りた車はパワステ無しのおかげで、ダイレクトなハンドルキックバックがあり、
なおかつ素直な走りの特性、細いタイヤの組み合わせは、運転を学ぶには最高な教材だった
ように感じます。

普通のデフだったから、リアを流すのは流石に無理だったけど、ブレーキングの姿勢変化、
トラクションのかかり具合、抜け具合がよくわかったし、何よりもエンジン音が気持ち
良かった。

ペダルストロークの浅いアクセルはすぐに床にくっ付いてしまい、アクセルコントロール
しにくかったけど、それ以外は何も文句無かったし、今でも欲しかったりするんだよね。

ありゃ、名車だな。

2013年4月25日木曜日

アンプ製作本気です

前回のダメアンプから学んだことは、妥協はダムの針穴だということ。
何かを妥協してしまうと、そこから全てがダメになってくる。

ただ、素人の趣味とはいえ、予算は限られており、ここのところの妥協は
いたしかたない。

そこで閃いたのが、RS

というか、何故今まで気がつかなかったのかが不思議なくらいです。。

まずケースですが、秋葉のケース屋に通っていたのがバカみたいに思えてくる
ほどの、最高のものが手に入りました。


これだけしっかりしていて、¥2900ってケース屋潰れますよ。

そういやあ、結構昔、MJでRSのラックケース使ってたライターが、安いって
言ったらその後誌面からいなくなったっけ。。

そして、おきまりのトロいダルトランスです。


振動することを想定して、フエルトで制振します。

ケースにアンプをねじ止めして....

つづく




2013年4月4日木曜日

金田式か窪田式か、それが問題だ

デザインとは、意匠と機能、科学、工学が融合した、バランスの奇跡
です。

美しいレイアウトや、回路、外観、操作感を持つオーディオは、美しい
音がするはずです。

さて、懲りもせず、というかなかばリベンジとばかりに、見苦しい態度
示す今日この頃ですが、眠い目をこすりながら半田ごてを握り、自慰
にふけっております。

今回作成するアンプは、完全対象で、見るからに美しい回路、そして
美しいアンプ内部を目指します。


MJの記事を書かれている先生方に申したいのですが、なぜ今の時代に
入手が困難な部品を使うのでしょうか。
音が良いのは判りますが、そもそも部品が入手できなければ、何の意味が
あるのでしょうか。

窪田氏や落合氏の記事にあるような、デュアルFETなんてもうないですから!
バカ!なんて思いつつ、2sk170/2sj74を熱結合するんですが、通常の熱結合
のように、抱き合わせると、後でなんだったかが解らなくなるので、写真の
ようにアルミ版をはさんで熱結合してみました。


つづいて、hfeの測定です。
こんな地味な作業って大っ嫌いです。


ペア取りなんてカッコイイことは言いません。
値段も結構したし(1個100円)、特性がだいたいそろっているものどうし
でペアリングしました。

窪田式の最近の回路を見ていて、なるほど〜と思ったのは、ドライバー段
のトランジスタをパラって、流れる電流を1/2にするというもの。

ただ、これってhfeの高い方に電流がどんどん流れて、熱暴走しないかしら?
なんて思うのは私だけでしょうか。。
特に熱結合などはしないと思いますが、ほぼくっつき合うほど近接します
から、擬似的な熱結合は期待できるかな〜。。まぁ無理ですね。。。

マジック手書きのプリント基板も出来上がったし、ちまちま作っていきますか。

2013年3月20日水曜日

MOS-FETアンプ終了

だめなアンプをいじくり倒して、良くなったためしがない。

ので、速攻解体しました。
 

やはり、場当たり的に色々な機能を追加したおかげで、シャシー内部
は汚らしく、そのせいかS/Nが悪く、耳疲れのするアンプとなって
しまいました。

だいたい、音が決まった場合は、エージングなんか関係なく、一発目から
オオッ!となるのですが、一発目からダメだ...となった場合は救いようが
ありません。

改めて、事前の検討(デザイン)をどれだけ煮詰められるかが、アンプの
善し悪しに繋がるかを痛感しました。

ただ、かなり勉強もできました。
これ得られた成果大きいです。

特にプロテクション関係と、初段のオペアンプ活用は大きな成果でした。

良品のトランジスタやFETのペア品が入手困難となってしまい、差動入力
なんてそう簡単に組めない時代になってしまいましたので、オペアンプ
活用は更なる研究の余地がありそうです。

一説に言われるような、オペアンプの音に成ってしまう...なんてことも、
私の駄耳では感じられませんでした。

さて、早速次のアンプ製作を始めましょうか。

2013年3月13日水曜日

MOS FET ハイパワーアンプまだつづく

DC漏れを測定してみると、左右で15mVと30mV程度が漏れております。
電圧増幅が10倍程度とみると、オペアンプからの漏れそのものですが、
若干ハズレを引いた感じがしなくもないです。

さて、やはりこれは気持ち悪いので、調整をすることとしました。

調整といっても簡単で、1回路のオペアンプのオフセットトリマを用います。


オペアンプは、安価で音も良さそうな、opa134paです。
大体同じですが、1、8ピンに100KΩの反固定抵抗で調整ってやつです。

これでDC漏れは無くなったのですが、ポップノイズは収まりません。

そこで、リレーを用いた遅延回路も搭載することにしました。


こちら、555 ICを利用した遅延回路です。
入力のコンデンサと抵抗でタイマー時間を設定でき、便利です。
リレーはお決まりのオムロンG2型です。


搭載した写真です。
実はこの時、オペアンプ供給用の電源からリレー用の電気を拝借
していたせいか、off時の動作が若干遅れてしまい、何とも後味が
良くない気分です。

そんなこんなで、秋葉原の鈴商を素見していたら、24V駆動のタイマー
リレーが信じられない金額で売っており、飛びついてしまいました。
今考えると、買い占めておけばよかった....

そんで、電源を作り直し(整流コンデンサを出来るだけ小さくして)、
新たに搭載した遅延部はこちらです。





タイマーリレーで、出力のリレーを駆動しております。

コンデンサのチャージ時間を考慮して、20sの遅延時間です。

そして最後に、突入電流対策もやっちまおうとばかりに、先ほどの
555をトランスの1次側の開閉に用いました。

スイッチオンで、一瞬電灯が揺らぐほどの突入電流があるので、

数秒間のみ10Ωのセメント抵抗を通して給電し、その後リレーで
短絡します。

本当はトランスとコンデンサがだいたいチャージするまで抵抗を
通したいのですが、抵抗が燃えそうで怖いので、ドンっと突入する
一発目のみを緩和しております。←本当に緩和されてるのかしら.....?

まぁ、完成したわけですが、とにかく内部が美しくないです。
というか、汚いです。

「内部の美しいアンプは、音も美しい」 なんて迷信を未だに信じて
いるわけですが、そんな未開人からすると納得いかない出来です。。

<http://subwaylove.blogspot.jp/2011/06/10w-dc-amp_13.html>
結構奇麗にまとまったアンプだったな〜

ただし、週末の音出しでその概念が打ち砕かれると良いのですが。

楽しみです。




あと、ホームセンターで材料かき集めて延長ケーブル兼タップを
作りました。

2013年2月19日火曜日

MOS FETハイパワーアンプの製作つづき

MOS FETがぶっ飛ぶ事件勃発です。

ドライブ段が安定しないな〜なんて思っていた矢先の爆発....
原因はお恥ずかしくって、言えない。。。


まぁ、単純なショートですね。
さて、ドライブ段は、なんだかんだ言っても、トランジスタや
FETの特性をそれなりにそろえていはいたので、やり直す気に
もなれず、挫折しそうになりました。

そんな時、「井戸は水が出るまで掘れ」という格言が頭をよぎり、
なんとか復活しました。

ちょうど、QUADやCROWNの回路や関連記事を見る機会が何度
かあり、初段にオペアンプ使うのも一考かも...と思うようになりました。

思っちゃったんだからしょうがない、早速製作に入りました。





オペアンプを用いた初段です。
本アンプの唯一となるカップリング(入力)は、豪華にフィルムを用いて
ます。

組み合わせるプリアンプは真空管式です。トランスアウトプットの為、
DC漏れを気にする必要も無いかとは思いますが、念のため。




う〜ん。唸ってしまうほどシンプルなドライブ段です。
ファイナルのドレイン電流を決定する反固定抵抗は、鈴商で物色した
NEC製。これが良いんですよ。




組み込んで、ちゃちゃっと音出しです。


なんだかな〜。一発で決まらないのが自作の醍醐味なのか、泥沼なのか。。

オペアンプを使ったことで、強烈なポップノイズとDCオフセットが待ち受けて
いました。

つづく



2013年2月16日土曜日

MOS FET ハイパワーアンプの製作

長いことブログを放置していたのには、理由があります。
今までいくつかアンプを製作してきたのだけれど、今回ほどハイパワーで、
色々と悩まされ、失敗を繰り返したものはなく、日々このアンプに向き合って
いた状況でした。

思い起こせば数ヶ月前、ヤフオクでデッカイ!!トランスを入手したことから
このアンプ製作が始まりました。

後に調べると、このトランスはクレストの業務用と判り、期待が膨らみました。

さて、以前入手したYAMAHAのチューナーをケースに使い、スタイリッシュ
かつハイパワーな................と思っていた浮かれた心を、現実はいとも容易く
打ち砕くのです。


入らない.........どう考えても..........。

というわけで、急遽アキバに行き、手頃なケースを購入。ボンネットのついた
カッコイイケースを買えば良かったのだが、いつも懐の状況が気になるもので、
躊躇した結果がこれです。





今回のアンプのコンセプトは、東芝の2sk1529/2sj200をフルスイングさせ、
出力100W超えを目指しす。
FETらしい聞き疲れのしないアンプを目標としました。

ケミコンは100V以上の耐圧品を若松で物色し、出力部は16,000μFと大容量
です。

電源は、出力とドライバと別々で、出力は50Vを整流しっぱなしの70V。
ドライバはレギュレータで安定化して50Vを出力する設計です。




電源部となります。
作っているときから、ノイズ対策をどうしようか悩んでいました。
絶対にハムがでる!!確信が持てるようなレイアウトです。




アンプ部を搭載した姿です。
ここで、増幅部の説明さらっとしすぎじゃない??と思う方もいる
と思いますが、理由は後に説明します。

子供を寝かしつけ、夜の1時間程度を製作につぎ込み、片手に半田ごて、
もう片手には酒の入ったグラス。

いい感じに酔っぱらってくると、注意力が散漫になり、目も見えづらく
なってきます。

電源を投入して、各部の調整に入った時、事件は起こりました。

設計通りの値がテスターに表示されず、おやおや...なんて思った矢先、
バチンと大きな火花が飛び、黒々とした煙が立ち始めました。

ギャー!!MOS FETが飛んだ!!!!

つづく








2013年1月24日木曜日

ターンテーブルを落札しようか迷ってる

ダイレクトドライブのターンテーブルを落札すべきか...
価格は、破格であるが、回転ムラのあるドジャンク品だ。

ダイレクトドライブの修理は結構難儀するようなのだが、チャレンジ
してみるのも楽しそう。

回転不良の原因は色々とあるようなのだが、調べるといくつかのパターン
が見えてくる。

修理の醍醐味は、推理を行い、これだ!と突き止めることにあるわけだが、
如何せん古いゴミ(私にとっては宝なのだが)なので、全体にヤレている。
よって、怪しいパーツは全交換となる場合が多い。

では、メモとして、修理の簡易さ順に記載をば...

1.電解コンデンサーの交換
電解液抜けによる、容量抜けで、DCにリプルが乗る。

2.半固定抵抗の交換
半固定抵抗内の接点不良による通電不良。

3.トランジスタの交換
ウィスカによる不良。

4.水晶振動子の交換
制御信号の不良。

5.ICの交換。
制御信号の不良。この場合、お手上げのこと多し。

さてさて、落札できるでしょうか、楽しみです。