2013年12月14日土曜日

武田や菊光、鋼の包丁はスバラシイ

武田 VS 菊光

以前、武田の包丁についてレポートしましたが、とある
ことから、菊光の包丁を手に入れましたので、この2つ
を比べてみたいと思います。
(おせっかいですが...)

検証項目は
1.コスト
2.機能
3.作りの良さ
の三つから、総合的なコストパフォーマンスを導き出して
みたいと思います。




菊光 三徳包丁

武田 文化包丁


1.コスト
「安物買いの銭失い」という格言が有るように、コストと
パフォーマンスは比例する傾向にありますが、良い仕事、
良い製品には、それぞれのコストに見合う機能を有しており、
場合によっては「掘り出し物」に出会うことも多々あります。

とは言え、コストは製品購入の動機に直結し、使う前にクオ
リティを予測する為に重要な指標となります。

武田刃物 文化包丁
¥18,900- 評価2

菊光刃物 三徳包丁
¥7,875- 評価5

両方とも鋼材を挟み込み鍛造した製品ですが、プレス品並み
の価格を実現した菊光三徳包丁の評価は高いです。

2.機能
包丁において「機能」とは、「切れる」ことで、次いで「使
い勝手」と言えるでしょう。

武田刃物は、日立金属の最高級刃物鋼である「青紙スーパー」
を用いており、切れ味は当然ですが、長切れが素晴らしい。

菊光刃物はヤスキ鋼(日立金属の刃物鋼の総称)を用いている
とのことですが、青紙でないことは間違い無いかと思います。
(ほんの少し、刃こぼれしました。)
切れ味は申し分無いのですが、やや切れなくなるまでが早い
ような気がします。とは言え、実用上は全く問題ありません。

使い勝手は、武田が文化包丁ということで、やや歩があるかと
おもいますが、両方とも薄身で使いやすく、甲乙つけがたい。

武田刃物 評価5

菊光刃物 評価3.5


3.作りの良さ
作りの良さは、両方とも工夫が凝らされており、甲乙つけがたい
です。

菊光刃物の三徳包丁の地金はステンレスで、鋼をステンレスで
巻き込んだ構造となっております。
その為、包丁に付き物である「錆」を最小限に抑えることが可能
となります。

武田刃物は、中子がステンレスで出来ており、柄の中の腐りを
防止する対策がなされております。
鋼と地金が鉄なので、錆にはやや弱いかと思いますが、使っていて
錆びてきません。
柄の付け根は樹脂充填されており、紫檀柄も高級です。
作りの良さ、工芸品的美しさとしては、武田に歩があります。
菊光はコスト重視の為か、若干の粗さが目立ち、中子や柄の劣化は
長期的に見ると不利かと思います。
(作りの良さと言う点では、料亭の板前が使う刺身包丁を5とすると
、として)

武田刃物 評価4

菊光刃物 評価3


【総合評価・コストパフォーマンス】

武田刃物 評価3.66

菊光刃物 評価3.83


僅差で菊光となりましたが、やはりコストの5が大きく効いている
ようです。

武田信者としては、悔しい結果となりました。
やはり、日常使いにおいて、地金がステンレスというのは大きいかと思います。

両方に共通することは、鋼なので研ぎやすく、素人研ぎでも刃がすぐに付くこと
です。
オールステンレス包丁を卒業するなら、次は鋼材の包丁を勧めたいです。

2014/1/22追記
通常使用で、菊光の包丁は刃こぼれが出ました。武田は何ともありません。
ん〜、点数見直さないとな…

2014/5/21追記
ついてから数日の餅(包丁で十分切れる)を切ったら、菊光に大きな刃こぼれが...
作りの良さを2に変更します。
武田刃物 評価3.66
菊光刃物 評価3.50

2014/7/28追記
通常の使用で、菊光はぼろぼろになってしまいました...
上記評価はあくまでも新品購入での評価としてください。
安物買いのなんとかだったかな〜........

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