2011年10月8日土曜日

笠ヶ岳登山 二日目

はたと、目が覚め、窓の外の星空に誘われて外へでる。

天目茶碗の様な星空だったが、残念ながらメガネの私はかすんで良く見えない。寝起きなのか、メガネが汚れていたからかはわからないが、山の楽しみがかき消された。。

GRの設定でシャッタースピードを120sにして撮った写真。
寝ぼけてたのか、感度を高めることはせずに試行錯誤したので、結構星が流れてしまっている。




地上でなら、出来るだけ増感して撮影なんて瞬時に出るのに、何故かあの時はシャッタースピードで色々やってしまった。。

日の出は5:35分。
5:00からの朝食を取らずに山小屋を出て行く人が結構いる。夏ではないので、日も出ておらず、そして何より寒い。

そう、外気温は「マイナス4度」。


ご来光は頂上でと思うのもわからなくはないが、小屋からだって良く見える。

足下が明るくなってから我々も出発することにした。

キレットから朝日が昇る。
この瞬間はただ、美しい。


槍や穂高からもこの太陽を見ている人が沢山いるのかと思うと、思わず手を振りたくなるが、どうせ見えないだろう。(あたりまえか、太陽の方を見ているのだから。)

下山はクリヤ谷経由だ。
笠が岳山頂から、ガレ場を下る。


さすがマイナールートだけあって、ほとんど人と会わない。
自然を独り占め出来る気持ちのよいコースだ。

クリヤ谷コースから見る笠が岳は、笠新道からの姿とは全く似ていない。
ゴツゴツとした岩肌が目立つ山姿は、北アルプスの山そのものだ。


気持ちのよい稜線を時間を忘れて歩くと、特徴的な岩塊が見えてくる。雷鳥岩だ。


しかし、ここで地図はおろか、事前情報収集をしてこなかったことに大きく後悔する。
クリヤ谷のランドマークには表示板等は一切無く、どこまで何時間で歩いたかが、読めないのである。

こんなときは、地図とコンパスの出番だ。

周辺地形と照らし合わし、自分のいる場所と地図上の場所の相似点を探す。

クリヤ谷の水場は、沢の始まりの様な場所で、結構ダイナミックなのだが、眼下左側に、コブの様な山が見えるが、地図でも小さなピークが二つほど読める。


話は戻るが、雷鳥岩を越えると笹薮が出現し、足下が見えなくなるほどだ。
こんなときは足下に注意して歩くと同時に、熊よけの鈴は忘れないようにしよう。

水場の音が聞こえ始めたら、クリヤ谷の特徴である沢筋に沿っての下山だ。

歩いてみて良くわかるのだが、ちょっとでも雨が降ればこのコースは危険きわまりない。
天候が思わしくない時や、雨のときは迷わずクリヤ谷コースは止めにするべきだろう。


飛び石や、時には沢に足を突っ込み、何度も沢を横切る。


超高周波(ハイパーソニック)を聞きながらの昼食。


なだらかな腐葉土の坂道が多くなってくると、目的地はすぐそこだ。

槍見温泉の建物の脇で登山道は終わり、舗装路となる。

必ず下山届けは出そう。



登山口直ぐ近くの新穂高の湯で汗を流し、バスを待った。
http://www.hikyou.jp/gifu/sinhodaka/sinhodaka/sinhodaka.html

登り、下りともコースタイムを1時間ほど短縮したが、下山して2日たったが、激烈な筋肉痛は治らない。。

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